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カトウ産業の思い出ブログ

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石川県立美術館で行われている中島範雄展を観に行ってきました

2022-10-11
弊社にも一度お越しいただいたことがある画家の中島範雄さんの個展が石川県立美術館で行われています。
 
特別陳列「Water Planets -永遠の瞬間を前にして- 中島範雄展」
会期は2022年9月10日(土) ― 2022年10月23日(日)
観覧料は一般370円。大学生290円。高校生以下は無料。
 
約六週間です。
その話を社長より聞かされて興味を持った私も先日足を運んできました。
 
県立美術館の前にて
展覧会の会場では写真撮影が禁止されていますので、建物の前でチラシとともに撮りました。
そのチラシにも描かれているように、中島さんの画はどちらかというと抽象的なスタイルをとっています。
 
中に入ってみますと、「特別陳列」とあるように「Water Planets」という作品を中心に展示されていました。
特に「Water Planets 0」は大広間のような会場の壁三面に長~く並べられた作品(いわゆる連作)で、圧巻でした。
鑑賞客によっては吸い込まれるような印象があるそうです。
 
描かれているものは海と空なのですが、各ブロックによっては黄色や緑、赤色なんかもだいたんに使っていました。
私はとしては、そのコントラストや、色と色との衝突が深く気に入りました。
原子と原子が衝突して新しい分子が誕生するように、「激突と誕生」をその長~い絵から感じ取っていました。
人と人との衝突もまた然り。
昨今、東ヨーロッパでは戦争が行われていますが、その衝突もその後になにか新しい世界を誕生させるのではと、そんなことまで連想されました。
もとい、そう思わなければ犠牲者が報われない気がしてならない…
 
作品なんて十人いれば十通りの見え方がある、感じ方なんて十人十色、と普段から考えている私ですので、「Water Planets 0」からは勝手ながらそのように感じ取っていました。
 
なんでもその長~い作品、まだまだ作成途上のもので完成されていないそうです。
これまでに25年かけて作成し、あと35年はかけないと完成しないそうです。
最終的には五輪競技場のトラック1周分、つまり400メートルに達することがゴールなのだとか。
 
そう教えてくれたのは作者である中島範雄さん御本人でした。
中島さん、会期中、毎日のように会場にいらっしゃるようで、鑑賞しに来た私にも話しかけてくださいました。
サグラダファミリアのように生きているうちに完成するとは思っていないそうで、誰かが引き継いで完成させてくれたらそれでいいというお考えのようです。
「Water Planets 0」に人生を捧げているようで、情念が違います。
見る人によっては吸い込まれるような感覚があるというのも、納得です。
 
帰り際にサインを頂きました
「Water Planets 0」、ベンチに座りながらただ眺めているだけで色々と考えさせられたり、それでいて頭の中を空っぽにできたり、色んな感情、感覚が押し寄せる作品でした。
個人的には床に反射して、おぼろげに水面に映るように見える様も気に入っています。
こんな長い連作は東京なんかでは大きすぎて展示できないそうで、美術館で見れるのはこの金沢くらいなんだとか。
 
いいものが見れました。
また明日からの仕事の糧にしたいと思います。
中島さん、ありがとうございます。
 
 
 
 
 
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